なう

最近「なう」という言葉をツイッターとかでよく見かける。
基本的には「自宅なう」などと書いているわけだが、これを無理矢理まじめに考えてみよう。


まず、この言葉は英語の"now"から派生した言語であると推察される。
文末に来て「う」で終わるところを見ると、これは「ワ行五段活用の動詞」であろう。
また「Aなう」のように名詞に直接くっついているところから、これは「する」などと同様名詞にくっつくことで新たな動詞を形成する性質があるようだ。
活用としては五段活用と仮定すると

  • 仮定形:なわ
  • 連用形:ない*1
  • 終止形:なう
  • 連体形:なう
  • 仮定形:なえ
  • 命令形:なえ

というように活用するであろう。


「Aなう」は文脈から察するに

  1. 現在、Aという場所に存在する*2
  2. 現在、Aという行動を行っている*3
  3. 現在、Aという状態にある*4
  4. たった今、Aという人物が到着した*5

という意味を持つと思われる。
ここから考えると「なう」には「現在何らかの行動を行っている」「たった今何らかの行動を開始した」という意味があるのではなかろうか。


ここで重要なのは「現在の状況や行動」であることを強く強調する動詞であるということである。
そのためか過去形である「た」を伴って記述されることはまずない*6
したがって音便は不明である。他のワ行五段活用とどうようなら「なっ」という風な活用になるが、多分使われることがないだろう。


とりあえずここまで。

*1:音便不明

*2:Aが場所の場合。例:梅田なう

*3:Aが動作の場合。例:帰宅なう

*4:Aが状態や気分を示す言葉の場合。例:憂鬱なう

*5:Aが人名の場合。例:課長なう

*6:そもそも活用してるのすら見たことがないが、それを言ったら話が進まないので華麗に無視する