アクトタイトル:水晶の姫君

アクトトレーラー

むか〜し、昔


グラースヴァルトの森の奥には一匹の白い竜が住んでおりました
森の近くにする人は竜を恐れ、様々な捧げものをして竜のご機嫌を取っておりました


ところがある日、森の近くを治める伯爵様がある美しい娘に恋をしてしまいました
その娘を妻にするために彼は様々な贈り物をし
ついには竜への捧げものまでその娘に上げてしまいました


もちろん竜はそれを黙って見てはいませんでした
竜は伯爵様のお城を襲い、新しいお妃様を水晶の像に変えてしまったのです


ブレイドオブアルカナ 3rd Edition“水晶の姫君”


――その後、ですか? まあそう慌てずに、今からちゃんとお話しますから――


レギュレーション

  1. 人数:3〜5人
  2. 年代:1070年
  3. 使用可能経験点:20点以下。21点以上は要相談
  4. エピックプレイ:採用
  5. 特殊因果律:要相談


各PCには以下の設定がつく

PC1:グラースヴァルト方伯の縁者である
 推奨特殊因果律:特になし
PC2:グラースヴァルトに滞在している
 推奨特殊因果律:誇りの遺産
PC3:ウニオンに協力している
 推奨特殊因果律:捨て石の譜
PC4:強者を求めている
 推奨特殊因果律:貴腐の子
PC5:PC1の友人である
 推奨特殊因果律:友の絆


ハンドアウト

PC1 因縁:○友人/グラースヴァルト方伯  推奨アルカナ:コロナ
 グラースヴァルト方伯には、非常に美しい妻がいる。それがジークルーネという女性だ。彼は彼女を射止めるため、領民に臨時税を課した上古くから行われていた森に住む白竜への供物を中止してまで宴や贈り物を贈ったという。
 しかし、それが祟ったのか結婚してから一月ほどで城を白竜が襲った。そして不思議な力でジークルーネを水晶の像へと変えてしまったのだ。それからというもの彼は彼女の呪いを解くことだけに奔走し、先の重税もあって領土は困窮する一方である。
 このままではグラースヴァルトは滅んでしまう。君は勇士を募ってかの白竜を訪ねてみることにした。

注意事項:方伯の名前はPLが決定してよい。

PC2 因縁:○幼子/困窮する人々     推奨アルカナ:マーテル
 貴方は今、グラースヴァルトという町に滞在している。今この地域の住民は領主の臨時税によって今日の食事にも事欠く者が出るほどに追い詰められている。さらに最近では森の奥に住むという白竜によって伯爵夫人が水晶の像に変えられ、住民は恐怖でパニック寸前である。
 このままではそのうち取り返しのつかないことになる。君は街の人たちを助けるべく行動を開始した。

注意事項:何か個人的な因縁が欲しいなら自由に作成してシナリオ因縁としてよい

PC3 因縁:○不審/グラースヴァルトの白竜 推奨アルカナ:レクス
 今回君が派遣された地はグラースヴァルト。何でもその地に住まう白竜が領主の妻を水晶に変え、伯爵から住民まで混乱の渦に巻き込まれているという。さらに間の悪いことに隣接する地域の領主がグラースヴァルトの領有を考えており、このまま混乱が続くと戦乱の火種になりかねないという。そこで、君に混乱を収拾する手助けをして欲しいという。
 色々難しい政治の問題があるようだし、何より混乱がないに越したことはない。君はグラースヴァルトに急行した。

注意事項:所属する組織はウニオンでなくてもよい

PC4 因縁:☆地縁/闘争の気配       推奨アルカナ:アルドール
 君は強者を求めてハイデルランドを流離う一匹の修羅だ。此度訪れたのはグラースヴァルト。何でも森の奥に住むという白竜が動き出して住民は混乱し、それを狙って近隣の所領が色々と動いているという。
 竜と戦うか人と戦うか、いずれにせよこの地に戦いが起きるのは間違いない。君はまだ見ぬ闘争の気配に気を高ぶらせた。

PC5 因縁:○不審/ジークルーネ      推奨アルカナ:アダマス
 君には、PC1という親友がいる。特に何か約束を交わしたことはないが、一方が危機に瀕すれば他方が必ず助けに来るという関係である。そして最近、彼が竜の元へ向かうための勇士を募っているという。そのようなことを知った以上見過ごすことなどできるはずもない。君は彼の元へと急行した。
 しかしあくまで噂を聞いただけではあるが、ジークルーネとかいう方伯の夫人は色々と問題があるのではなかろうか。

特記事項:PC1と相談の上、関係を○慕情などにしてもかまわない


PC間因縁は「PC1→PC2→PC3→(PC4→)(PC5→)PC1」ととる。ここで「PCx→PCy」とは「PCxが“因縁/PC2”を持つ」ことを意味する。