アクトタイトル:凍の棘

アクトトレーラー

時は西方暦1070年
ハイデルランド選帝侯会議も間近に迫る初冬の頃
長らく行方不明であった凍の指輪が
1人の騎士によって辺境伯領に取り戻された
だが、それはシュパイヤーマルクに平穏ではなく、
更なる動乱をもたらすこととなる
定まらぬ継承者、亀甲のようにひび割れ暗躍する諸侯
そして幾重にも張り巡らされた蛇の罠
アルカナの刃は、闇と世俗、
二つの鎖を断ち切ることを強いられるのであった


ブレイドオブアルカナ 3rd“凍の棘”


冬来たりなば春遠からじ――国のありやは別にして――


レギュレーション

  1. 人数:3〜5人
  2. 年代:基本的には1070年。PCの要望により変更可能
  3. 使用可能経験点:120点以下。121点以上は要相談
  4. エピックプレイ:採用
  5. 特殊因果律:要相談


PCには以下の設定がつく

PC1:シュパイヤーマルク辺境伯の継承権を持つ
 推奨特殊因果律:ベルクフリートの誓い
PC2:シュパイヤーマルク辺境伯に仕える騎士である
 推奨特殊因果律:忠臣
PC3:封印された魔神を監視している
 推奨特殊因果律:沈黙の守護者
PC4:エリーゼという友人がいた
 推奨特殊因果律:女神の園
PC5:ウニオンからの使者である
 推奨特殊因果律:公子の遺命


ハンドアウト

PC1 因縁:○地縁/リディア=プリーエンツ  推奨アルカナ:コロナ
 シュパイヤーマルク辺境伯領はいくつもの懸念を抱えている。その中で最大の案件が、後継者問題だ。現在の有力候補は二人。幼いときからの知己である女性、リディア=プリーエンツと、そして貴方だ。凍の指輪をもつ選帝侯でもある辺境伯の継承問題は、遠からず帝国やウニオンを巻き込んだ代理戦争へと発展するだろう。既に裏では流血を伴う政争に発展しているという噂すらある。
 このままでは自分も彼女も国もろくなことにはなるまい。だが、一体どうすればよいのであろうか。

注意事項:リディア=プリーエンツは齢20前後の若い女性である。

PC2 因縁:☆告発/“棘(ドルン)”      推奨アルカナ:アダマス
 行方知れずであった凍の指輪探索が成功し喜ぶのも束の間、辺境伯領は指輪の継承権を巡って真っ二つに分かれ始めた。しかも、帝国から“棘(ドルン)”という工作員が侵入し、この地に己が都合のよい傀儡政権を誕生させようとしているという。
 この有様では亡き主君アダルベルトに申し訳が立たない。貴方は一介の騎士ながら問題解決のため動くことにした。

PC3 因縁:○秘密/リディア=プリーエンツ  推奨アルカナ:マーテル
 辺境伯領の姫君であるリディア=プリーエンツには秘密がある。彼女は封印されたとある魔神を監督し、贖罪の道へ歩ませる責を追っているのである。そして君は教皇直々の命により彼女と魔神を監視し、障害を排除する役を追っている。
 そんなある日、彼女が凍の指輪の後継者として抜擢されることとなった。どうやら帝国の連中が教皇庁に親近感を持っている彼女を選帝侯に選ぼうと画策しているらしい。封印のことも考えれば彼女に世俗的なしがらみを纏わせるべきではないのだが、はてさてどうするべきだろうか。

PC4 因縁:○友人/エリーゼ=ローゼンベルグ 推奨アルカナ:特になし
 かつて貴方にはエリーゼという家族同然の友がいた。だが12年前、彼女の家が賊に襲われ、彼女は家族ともども帰らぬ人となった。だが動乱の月日をすごすうち、そんな思い出もいつしか過去のものへと変わっていった。
 だが、君が辺境伯領で対峙した帝国の女工作員の姿を捕らえたとき、君の脳裏に10年以上も前の光景が蘇った。そして貴方は確信した。あの女工作員は貴方の友、エリーゼ=ローゼンベルグだと。

PC5 因縁:○幼子/困窮する民草       推奨アルカナ:ステラ
 貴方は、ウニオンの名代として辺境伯領へ赴くこととなった。当地では凍の指輪の継承権をめぐって家臣団が真っ二つになっているという。選帝侯の指輪の行方もさることながら、騒動によりハイデルランドの民が苦しんでいることにヒルデガルド姫は大変心を痛めているようである。
 いずれにせよ、辺境伯領のお家騒動がウニオンの益になるはずがない。貴方は姫の委任状を携え、辺境伯領へと向かった。


PC間因縁は「PC1→PC2→PC3→(PC4→)(PC5→)PC1」ととる。ここで「PCx→PCy」とは「PCxが“因縁/PC2”を持つ」ことを意味する。