では、実際やってみるにはどうすればいいか

やってみたいというだけでは生産性がない*1ので、実際そんなシナリオをやってみるにはどうするかちょっと考えてみる。
(長くなるので折り返します。興味のある人だけ見てください)


まずは方法として

  1. そんなシナリオを私が作ってGMをやる
  2. そんなシナリオを誰かに作ってもらう
  3. 誰かが作ったシナリオに「ちょっとしたアドバンテージしかないPC」を持ち込む


という三つが考えられる。
まあ、一編に考えるのも難しいので今回は「大した能力もない小僧が状況をブレークスルーするシナリオ」を作って回す方法を考えてみよう。


まず、件の「何の能力もない小僧」は確実にPC1*2になる。状況はこいつにしか解決できないんだから、これは妥当な判断だろう。
で、そのPC1は「異世界か、少なくともその場所と全く違うところから来た異邦人」のほうがいい。
他の連中と全く違う人間である理由として「だってぜんぜん違うところから来たんだから」というのは安直だが至極尤もらしい。別に金を取るわけじゃないんだからここで奇をてらう必要はないだろう。
で、他のPC2〜5はまず間違いなく戦闘のプロ、少なくとも厳しい現実を知った人間である必要があるだろう。で、周りのエキストラ達も似たような考えであるべきだ。
となると舞台は「戦乱、少なくとも冷戦の続く殺伐とした場所」のほうがいい。現に『小さな国の救世主』でも舞台は部族間の対立が長年続く小国だった。
ついでに、上記の条件を満たす私の持ちシステムは『ブレイドオブアルカナ』『アルシャードff』『比叡山炎上』辺りか。まあ、殺伐とした雰囲気と英雄性なら『ブレイドオブアルカナ』がいいだろう。やりなれてるし。
で、そうと決まれば舞台設定だ。確かブレカナには「異界から来た勇者イズクローン」なんてネタがあったし、普通にPC1は「なんか知らないけど異世界からハイデルランドにやってきちまった日本の少年」とすればよかろう。
とまあ、ここまでは簡単だ。だがここで下記のような問題が浮上する。

  1. PC1にどうやってアクトに参加するモチベーションを与えるか
  2. 他のPCはどういう理由でPC1を「一緒に戦わせよう」と考えるか
  3. PC1が持つアドバンテージと、それの活用法は何か
  4. 何の力もないPC1を通常の戦闘でどう活躍させるか


ということである。
1番だが、このPCにモチベーションを与えるのは大変だ。何しろPC1は今の今までのんべんだらりと暮らしてきた日本の少年*3で、立ち向かう敵は殺戮者やら魔神やらなんちゃら族の軍勢やらというヤバイ連中である。要するにPC1は「わざわざ戦う理由が基本的にない」「しかもそいつらにどうやって対抗すれば良いかさっぱり見えない」という状況なのだ。
まあ基本的な流れはパターンどおり「その土地の人々とふれあい、さらにその人たちが血で血を洗う争いに巻き込まれているのを見る→こんな世界じゃダメだ、何か自分にできることはないかと甘っちょろい正義感を憶える」ということになるだろう。後はヒロインと触れ合って「この娘の笑顔のためにも戦いたい」と思わせれば完璧だろうか。
……俺にとっちゃあテニス中学全国大会よりも高い壁にみえるぜ、ちくしょうめw*4

流石にそろそろ寝る時間なので続きは次回にでも。

*1:「TRPGそのものに生産性がない」? そんな妥当な意見は見えやしねー!

*2:FEARゲー的な用語だが、これが一番言いやすいのでしょうがない

*3:虎眼流の業を今に伝える現代の剣客だったりシャードに選ばれたクエスターだったりされたら前提が根本から崩壊します

*4:もちろん全国大会もどうしようもありません。石田銀クラスの連中と当たったら参式波動球辺りで病院行きです