アクトタイトル“リーゲンバウアーの戦い”

アクトトレーラー

時は1063年、春


南下するブレダ王国軍を迎え撃ったケッセルリンク宮中伯は
時代錯誤の作法にこだわり、進言する忠臣を退け
半数にも満たぬ兵を持ってガイリング二世に鎧袖一触の憂き目に会った。
この無策により、栄光あるケッセルリンク家の名は地に落ち
国内外から侮蔑と敵意を一身に受ける呪われた名となったのである。


だが、そんな戦いの裏に秘められた真意を知るものは少ない
ましてや、そこにいた者たちの《物語》を知るものなど、果たして何人いることだろうか


ブレイドオブアルカナ 3rd Edition “リーゲンバウアーの戦い”


「私は、くだらない人間だった。
 自らの生まれに寄りかかり、何に打ち勝つこともなく生きてきた。
 ……だから、せめて、せめて死ぬ前に、
 自分自身にくらいは、勝っておきたいと、思う……んだが……」


全体的な注意事項

  • このアクトにおいて、PCたちの軍は必ず敗北する。少なくとも、表向きの歴史では


レギュレーション

年代:1063
使用経験点上限:20点以下、それ以上は要相談
エピックプレイ:採用
特殊因果律:要相談


各PCには以下の設定がつく

PC1:ケッセルリンク家の人間である
 推奨特殊因果律:捨て石の譜
PC2:グンター=ケッセルリンクの副官である
 推奨特殊因果律:忠臣
PC3:エステルランド王国軍に参戦した
 推奨特殊因果律:出ることのない杭
PC4:ガイリング二世に敵対している
 推奨特殊因果律:約束の王
PC5:マルガレーテ王妃の部下である
 推奨特殊因果律:鏡の中の人形


ハンドアウト

PC1 因縁:○父母/グンター=ケッセルリンク  推奨アルカナ:イグニス
 奇妙な夢を見た。夢の舞台は1063年リーゲンバウアー、そこで君はエステルランド王国軍の傭兵となっていた。君の記憶が確かなら、ここはかつてケッセルリンク家の名が地に落ちきった因縁の戦場である。そして君は、夢の部隊たちから総大将であるグンター=ケッセルリンクがガイリング二世に挑戦状を堂々と叩き付けるという話を聞いた。そう、それも君の記憶の通りだ。
 せめて夢の中くらいは真っ当に動いてほしい、そう考えた君は彼に自らの知識を教えることにした。

特記事項:PC1のみ、希望するならアクト参加の年代を1069年にしてもよい。

PC2 因縁:○主従/グンター=ケッセルリンク  推奨アルカナ:アダマス
 君はケッセルリンク家に代々仕える騎士である。此度、主たるグンター=ケッセルリンク宮中伯がエステルランド王国軍の総指揮を引き受け、破竹の勢いで駒を進めるガイリング二世の軍を迎え撃つこととなった。だが、経験豊富な諸侯の助言を主は完全に無視し、古式ゆかしい挑戦状を独断でガイリングにたたきつけた。その上、優秀な将兵たちを下らぬ理由で次々に更迭し、フェルゲンへ送り返す始末である。
 だが、そんな愚行を繰り返す主の瞳に、君はありえぬものを見た。それは、死を覚悟した者のみが持つ輝きであった。

PC3 因縁:○幼子/エステルランド王国軍    推奨アルカナ:マーテル
 君はブレダ軍を迎え撃つエステルランド王国軍に参戦している。戦力差は歴然だ。兵数、装備、錬度、士気、そして指揮官の能力、全てにおいて下だ。さらに、総大将は経験豊富な諸侯や勇士たちを次々に更迭し、自軍の士気を壊れかけた櫛のようにしている。残った将兵も、戦う前から壊滅寸前だ。
 このままでは戦う兵士たちが不幸である。君は総大将に物申すため、彼の副官にとりなしを頼むことにした。

注意事項:上記の副官とはPC2のことである。

PC4 因縁:○仇敵/ガイリング二世       推奨アルカナ:アルドール
 君はブレダ軍を迎え撃つエステルランド王国軍に参戦している。その理由はただひとつ、憎き仇ガイリング二世を討ち滅ぼすためだ。
 だが、総大将であるグンター=ケッセルリンクは愚行を繰り返し、ただでさえ少ない勝ちの目を絶望的なまでにつぶしていっている。
 このままでは仇討ちどころかこの暗君と共に屍を曝すことになりかねない。君は更迭されるならそれもよしと、彼に直談判することにした。

特記事項:本アクトでガイリング二世に勝つことはできないので注意すること

PC5 因縁:○取引/グンター=ケッセルリンク  推奨アルカナ:ルナ
 君に主たるマルガレーテ王妃から指令が届いた。何でも、ブレダ討伐軍の客将として赴き、軍の総大将であり王妃の政敵であるグンター宮中伯を監視せよという。それも、途中で逃げ出さないように気を配れとのこと。
 理由の程はよくわからないが、命令ならば拒否する言われもない。君は1人、彼の督戦を行うことにした。

注意事項:正直アクトに関わってさえいただければ何だってかまわない



PC間因縁は「PC1→PC2→PC3→(PC4→)(PC5→)PC1」ととる。ここで「PCx→PCy」とは「PCxが“因縁/PC2”を持つ」ことを意味する。