アクトタイトル:パラモルの神子
アクトトレーラー
――ねぇ、幸せそうだね?――
「彼に愛されて嬉しい?」「彼の子を授かって嬉しい?」
『でも、本当に心の底からそう思ってる?』
「例えばさぁ、あの時彼に迫ったのが他の誰かだったら」
「その女が今の君になっているかもしれないし」
「君がそのとき彼の子を授からなかったら」
「彼は今頃何事もなかったように日々を過ごしているかもしれないよね?」
「彼は、別に君じゃなくてもよかったのかもしれないよ?」
「彼は、本当は君との子供なんか欲しくなかったかもしれないよ?」
『彼は、実は君の事を愛していないかもしれないよ?』
ブレイドオブアルカナ“パラモルの神子”
「だから」「仕方ないよね?」
『君の子が、僕たちの祝福を受けた呪いの子だなんて噂が立ってもさ?』
全体的な注意事項
- このアクトは非常に変則的な構成になっているので、参加する場合には心すること
- 一例を挙げると、このアクトはPC5がいるかいないかで内容が殆ど変わってくる
レギュレーション
- 年代:基本は1067年だが、PLの希望により変更可能
- 使用経験点上限:20点、21点以上は要相談
- エピックプレイ:採用
- 特殊因果律:要相談
各PCには以下の設定がつく
各PCには以下の設定がつく
PC1:子供を生んだばかりである
推奨特殊因果律:とくになし
PC2:PC1の夫である
推奨特殊因果律:とくになし
PC3:異端審問官である
推奨特殊因果律:沈黙の守護者
PC4:PC3に協力している
推奨特殊因果律:友の絆
PC5:かつて債務奴隷だった
推奨特殊因果律:悲しき恋のさだめ
記の推奨因果律は「必ず修得しなければならない」というものではなく、「これ以外の修得を認めない」というものでもない。あくまで“推奨”である。
但しPC5だけは「悲しき恋のさだめ」を修得することを強く推奨する。
PC1 因縁:○幼子/可愛い我が子 推奨アルカナ:とくになし
君は愛する人がいる。そして君は、多少強引な手を使いながらもその人を夫とし、今はその夫との間に子供も設けた。恋愛や結婚だけが人生ではないが、この点だけ言えば君は申し分なく幸せといえるだろう。
だが、そんな君の子供に不可思議な噂が流れ始めた。生まれた子供が、パラモルの祝福を受けた悪魔の子だというのである。
特記事項:当然だが、子供の名前は好きに決めてよい。また双子、三つ子などに設定した場合上記の因縁を全ての子に適用させてよい。またシナリオ因縁やPC間因縁で「因縁/PC2」が修得できないのは仕様である。どうしても欲しければ自力で何とかすること。
PC2 因縁:☆不審/テレーズ 推奨アルカナ:コロナ
君にはPC1という妻がおり、そして妻との間に子供ももうけている。不幸にして今は目の前の課題が山積みでなかなか会うことができないが、ふと空いた時間も思い浮かぶのは妻と子のことばかりである。
そんな折、君は女官長のテレーズから妙な噂を聞いた。何でも我が子にパラモルの祝福を受けた悪魔の子という嫌疑がかかっているというのである。
PC3 因縁:○幼子/アルマンド 推奨アルカナ:マーテル
君は異端審問の資格を持つ高位の聖職者である。そんな君の下に、地方の司祭から1つの相談事が持ちかけられた。何でも教区に住む夫人がパラモルの祝福を受けた子を生んだという噂が立ち、君に真偽を確かめて欲しいという。
正直よくある誹謗中傷の類だとは思うが、潔癖を証明するのも務めの内だ。君は従者のアルマンドをつれ、現地へと赴いた。
初めての悪魔退治だと無駄に張り切っている彼に、一抹の不安を覚えながら。
特記事項:夫人とはもちろんPC1のことである
PC4 因縁:☆告発/パラモルの使徒 推奨アルカナ:アダマス
君は今、PC3の頼みで異端審問の旅に同行している。何でもある教区の夫人がパラモルの子を生んだという嫌疑をかけられたとかで、その真偽を確かめるのだという。そこで君に道中の護衛と、従者のアルマンドのお守りを頼みたいという。
話を聞く限りでは確かに単なるいわれ無き中傷のようだが、なぜだか君は嫌な予感を覚えた。この一件に、闇の者が本当に関与しているような気がするのだ。
PC5 因縁:○慕情/テレーズ 推奨アルカナ:オービス
かつて君が債務奴隷として労働に明け暮れていた頃、テレーズという恋人がいた。君は彼女を心から愛し、彼女も君を――多分――愛してくれていた。だがある日、彼女は君を捨てた。どこで手に入れたのか、君の自由が買えるほどの金貨を手切れ金として投げつけて。
彼女を恨んではいない。ただ、今でも彼女が――恋しい。願わくば、もう一度会って変わらぬ想いを伝えたい。そう祈りながら旅を続けて幾星霜、君がさる高貴な方の客分になった際、その配下に彼女の姿を見つけた。
あの時の暖かな彼女とはまるで別人の、氷のような表情を備えたテレーズを。
特記事項:アクト開始時点での君の身分は問わない。例えば《財力》などを修得した場合は「当時は貧乏だったが、それから財を成した」ということになる。
PC間因縁は「PC1←PC2←PC3(←PC4)(←PC5)←PC1」ととる。ここで「PCx←PCy」とは「PCyが“因縁/PCx”をとる」ことを意味する。